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あなたの善意をどう届けるか? 「中越発 救援物資はもういらない!?〜新しい善意(マゴコロ)の届け方」から災害支援を考える

g2008/発行:震災がつなぐ全国ネットワーク

2008/発行:震災がつなぐ全国ネットワーク

まずは今回の東北関東大震災において、亡くなられた皆様に対して哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。今現在、一刻でも早く救命、救助するべく関係各位は必至に努力されていることと思います。是非一人でも多くの方を助けて下さい。また大切な生命が一人でも多く助かることを祈っております。

今回の震災を受けて、オンライン/オフラインを問わず「何かできないか」「何かしよう!」と発言し、行動を喚起される流れが感じられます。未曾有の災害でありますから、そのように感じられることは当然だと思います。そして私も自分にできることは何かを考え始めている一人です。

そんな時、以前NPO繋がりで手に入れた冊子があることを思い出しました。それは「中越発 救援物資はもういらない!?〜新しい善意(マゴコロ)の届け方」(2008年/震災がつなぐ全国ネットワーク 発行)。全国の被災地で巻き起こった「救援物資」を巡る事例と課題、対応への提言が記されたものです。テーマは「災害時における一方的な善意(利己的なボランティアや不特定多数への救援物資)が、被災地に対して第二の災害を引き起こす」というものです。

その理由としては、

  • 結局は届けられない 不特定多数の方から不特定多数の方に送られる救援物資ですが、それを受領、検品、仕分け、運搬(保管)、配布するマンパワーとスペースが被災地には絶対的に足りません。過去の災害においては、結局ほとんどの物資が届けられず廃棄された事実があります。
  • 大切なインフラとエネルギーが奪われる 中越地震の際、全国からの救援物資を満載した大型トラックが10分おきに長岡市役所に押し掛け、その対応に大切な時間、人、エネルギー、スペース、そして費用が費やされました。また夥しい数のボランティアの車により渋滞が引き起こされ、緊急車両や復旧のための車両の妨げにもなりました。
  • 変わるニーズに対応することは難しい 被災地のニーズは時間毎、日毎に変化します。また災害発生の緊急期からインフラが整ってくる復旧期、新しい生活環境が整う復興期といった期間によっても変わります。そして性別、世代、生活環境、家族構成によってもニーズは細分化されるでしょう。また準備してから発送し、実際の被災者に届くまでのタイムラグが長過ぎて、ニーズがミスマッチする可能性もあります。他にも救援物資のアイテムと量がバラバラでは、配布することすら躊躇します。残念ながら「誰かの役に立てばよい」といったものは「誰の役にもたたない」ものとなります。

では、どうしたらいいのでしょうか?

  • 自分(たち)が支援できることを考える 緊急期、復旧期、復興期のどの部分でどんなことができるか、話し合いましょう。また阪神淡路や中越地震等の教訓から届ける方法も合わせて考えましょう。
  • できることをメニューにして発信する いつ、何を、どこに、どれだけ、どうできるかをメニューにします。そしてそのプランを自分が住む市町村や県の担当部署に連絡し、調整してください。また復旧期となれば、被災地の自治体や社会福祉協議会、ボランティアセンター等に投げかけ、活動の判断または許可をとりましょう。場合によっては通行証など発行してくれるかもしれません。
  • アクションをおこす 実際の支援が始まります。計画に沿って行動します。あと忘れていけないのは食事、飲み物、着替え、交通手段、宿泊先を自分たちの責任で確保しておくことです。きっと救援物資よりもみなさんの真心が一番の支援かもしれません。

とにかく現在は緊急期です。一両日中にも救援にあたる自衛隊が増強され、全国各地や世界中からの救援隊とともに救命救急の任務にあたるでしょう。それと同時進行で、交通インフラが整い始め、生活インフラの本格的な復旧にとりかかると思います。
遠隔地の我々は事態の推移を見つめながら、情報収集にあたることが大切かと思います。そしてエネルギーの節約や義捐金といったすぐにできるアクションを起こして行きましょう。
大変な時こそ、我々日本人は協力し国難を乗り越えてきました。美しく豊かな青森、岩手、宮城、福島、茨城の太平洋沿岸のまちむらが復興することを祈り、行動しましょう。

災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(設置主体:中央共同募金会)のHPはこちらから

東北地方太平洋沖地震応援基金(設置主体:日本財団)のHPはこちらから

「中越発 救援物資はもういらない!?」の購入先こちらから
特定非営利活動法人レスキューストックヤードのHP>RSYオンラインショップ>ブックレット・書籍

コメント

和也 2011年3月16日(水)

しかし、中越沖地震の避難者はピークで1万2千人、今回の東北大震災は35万人です。同じように考えられないのでは。

ファシリテーター吉崎 2011年3月17日(木)

和也さん コメントありがとうございます。
おっしゃるように今回は規模も被災内容もまったく違いますね。
報道される被災地域の物不足(特にエネルギー、食料、衛生関連品等)の現状から、私自身無力感とジレンマを大いに感じております。

まちやむら全てが被害にあったことで、自助・共助の部分がほとんど期待できない状況は想像を遥かに越えています。
希望があるとすれば、自衛隊が全国の市町村と連携して、支援物資の運搬を担ってもらえる兆しがあるということくらいでしょうか。

今後被災地の物不足は復旧期に入っても続くような気がします。
インフラが整うまでの疎開や一時避難を被災地以外の都道府県がどのように具体化していくのか見守っていきたいです。(現在新潟県には公的、個人的レベルも含めれば5,000人を越える方が避難されていると思われます)
また物資の民間小口支援に関しては、今こそ、都道府県レベルの社会福祉協議会ネットワークが活かされる時だと期待しているところです。

ファシリテーター吉崎 2011年3月19日(土)

全国社会福祉協議会が運営する「被災地支援・災害ボランティア情報」のポータルサイトをお知らせいたします。

被災地支援・災害ボランティア情報
http://blog.goo.ne.jp/vc00000/

被災状況とインフラ復旧に差があるため、ボランティアの受け入れも各県各市町村によって対応が分かれております。
交通インフラやガソリン等の入手難が続いているため、遠隔地からのボランティア参加は今のところ困難です。

新潟県内には特に福島県から避難されて来られる方が19日には10,000人を越える見込みです。県内各市町村が対応しておりますが、ボランティアや援助物資を必要としているようです。
ボランティアを希望される方、援助物資を提供したい方は、お住まいの市町村、市町村社会福祉協議会、NPOおよび市民活動支援センター等にご相談ください。

新潟県NPO・地域づくり支援センターが設置した「東北関東大震災 支援特設サイト」
http://nponiigata-jishin.blogspot.com/

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