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アメリカが教訓から学んだ! 被災地に物資を無駄なく届ける仕組み「エイドマトリックス・ネットワーク(The Aidmatrix Network)」

エイドマトリクス・ネットワーク http://www.aidmatrix.org/index.htm

エイドマトリクス・ネットワーク http://www.aidmatrix.org/index.htm

東日本大震災から3週間となり、東北自動車道の通行解除や一部JR線の復旧、小売店等の再開など、漸く復興に向けたニュースも目にするようになりました。しかし、多くの避難所では物不足、エネルギー不足、人材不足など引き続き過酷な現状に直面しており、いかんともし難い状況に忸怩たる思いがあります。
特に救援物資については、「必要なもの」が「必要な時」に「必要としている人」に届いていない現実が毎日のように報道されてます。未だかつて経験したことのない超広域的な災害の為、県内拠点には届いていても被災地のすべての避難所、民設の避難先まで行き届いていない、届きづらいのが現実です。

広域的な災害の経験が豊富なアメリカではどのような仕組みを活用しているのでしょうか?前回ご紹介した「中越発 救援物資はもういらない!?」の中にNPO法人レスキューストックヤード松田曜子さんのレポートが掲載されていました。

松田氏のレポートによれば、

米国連邦緊急事態管理局(FEMA)はハリケーンアンドリュー(1992年)の災害を教訓に、1993年に「ドネーション・マネジメントに関する10ケ条の提言」を行い、要請に基づかない支援物資と自発的なボランティアの運営責任の所在連邦政府、州政府、市町村と市民団体の災害時の連携強化の在り方を明確にしました。そして2000年には、企業や非営利団体とともに、支援物資を内容・時間・人の面で無駄がないように配布するためのエイドマトリックス・ネットワーク(The Aidmatrix Network)を立ち上げました。(エイドマトリックス・ネットワークのHPはこちらから

エイドマトリックスは物資提供者である企業と、連邦・州政府、市町村、35,000以上の任意団体をつなぎ、災害時にニーズ主体の物資配布を支援するシステムである。ネットワークを生かすために、「できるだけ普及している技術を使い、新規加入団体の垣根を低くする」、「食糧支援団体など普段から物資の扱いになれた任意団体と協力関係を築く」点を特徴としてあげている。また、米国最大の宅配便会社であるUPSをはじめとした流通業界をスポンサーとして、効率的な分配を目指している点も興味深い。(「米国における支援物資の問題」松田曜子氏のレポートより転載)

ここで興味深いことは、「できるだけ普及している技術」として「サプライチェーン・マネジメント(supply chain management :SCM/供給連鎖管理)」を取り入れていることでした。サプライチェーン・マネジメントでは自社とお客様、自社と仕入れ先を一つのラインと考え、物流システムを統合的に管理していこうという考え方です。要するに、エイドマトリックスが物資の供給先である企業と直接支援を担当する非営利団体を結び、大手流通企業が日頃行っているような物流のオペレーションをシステムとしてサポートするということです。

被災地の自治体では、 救援物資の仕分けと配達を宅配事業者に外注することも始まったようです。物流のプロフェッショナルであり、ディストリビューションセンターや営業所、営業車/運転手を保有する宅配便のネットワークを上手に活用し、一日でも一時間でも早く確実に必要なものが必要な方に届けられることを願っております。

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