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磨き屋シンジケートの事例から教わった「中小企業だから出来たこと」

400年の歴史をもつ金属加工の町・燕市にあって、地場産業復活の成功事例として全国的に注目されている「磨き屋シンジケート」、その事務局を担う高野雅哉さんの講演会に出席してきました。
講演の中で印象に残った「中小企業だから出来たこと」をご紹介いたします。

きっかけがあれば即恊働できる

日本一、いや世界一の研磨技術を持つ燕の磨き屋さん達ですが、シンジケートが出来る前は総合的な連携は無かったそうです。しかし、受注減を乗り切るため国内需要を開拓するという共通目標が生まれました。そして、燕商工会議所さんが中に入ったことで、安心と信頼感が生まれ、共同受注に踏み切ることができたそうです。背景の共有(金属加工を取り巻く環境の変化)、気持ちの共有(職人としてのプライド)が容易な中小企業でしかできないことだと思います。

採算よりもプライドが不可能を可能に

また職人集団の為、どんな依頼にも「できない」とは言わず、とにかく試作を繰り返し、加工技術を研究したり、技術水準を上げるべく研修したりと、採算よりは職人のプライドが勝っていたようです。
大企業なら不採算部門はあっさりと切ってしまうことでしょうが、このこだわりが逆に「ストーリー」となり、マスコミが取り上げ、我々のような一般人が興味、関心、感動することになります。これも中小企業だからできることでしょう。

「三方よし」を実践する社会的活動

磨き屋さんが現在共同受注以外に活動の柱にしようとしているのは、人材育成産業観光への取り組みだそうです。経済活動から社会的活動にもシフトしているそうです。
「人材育成」については、「燕市磨き屋一番館」という施設を作ってもらい、第一線を離れた職人さん方が、技術の継承と人材育成に務めているそうです。
「産業観光」は、磨き屋シンジケートのブランド化に伴い、仕事の現場を一般の方に公開することで、金属加工の町の知名度アップとブランド力強化、BtoC市場への試金石、地域内他業種との連携による面的観光インフラ整備などを考えているそうです。よくCSR活動は大企業しかできないように思われがちですが、中小企業がまとまりながらやる場合は、行政も社会も動かすほどのパワーがありますね。

最後に、磨き屋シンジケートさんの取り組みではコンサルタントやマーケットリサーチ屋さんにはほとんど頼らなかったそうです。すべて会員さんが現場で試行錯誤を繰り返しながら品質の良いもの、喜ばれるものを作り、現在まで努力した結果だそうです。
仲間同士の絆信頼、そして共通の目標お客さんの笑顔があったからこその成功と感じました。本当によいお話を伺いました。高野さん、磨き屋シンジケートのみなさん、ありがとうございます。

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