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時に笑い、時に泣く 自分の癒し方

私が暮らす上越地域には、「高田瞽女(ごぜ)」と呼ばれる盲目の女性たちの芸能組織が昭和40年くらいまでありました。「瞽女さんがおいでなった」と村中にふれが出れば、その夜は大勢の村人が「瞽女宿」に集まり、披露される歌の他に他所の世間話や農作物の話題、縁者知人の消息なども話をしたそうです。
瞽女についてもっと知りたい方は、「小竹勇生山の瞽女宿」の詳細ページへ
瞽女さんが披露する代表的なものとして、祭文松坂や葛の葉子別れ、口説などの悲恋、無情ものがあります。他には暗喩や隠喩をもちいた男女の中を歌うものなどがあります。

「瞽女さんが歌う、この世にあってはならないような悲しい歌を聴きくことで、みんな泣くことができるんだよ。特に女性は泣きに行っていたのかもしれない。」と、昔々ある古老が私に話してくれたことを今でも鮮明に憶えています。
男女の立場、嫁姑の立場が今よりも厳しかった時代では、女性とくにお嫁さんはおおっぴらに泣けなかった、瞽女さんが歌う悲しい歌を聞き、歌の主人公と自分を同化させ、その遣る瀬なさ、悲しさのはけ口として大いに泣くことができる。というのが古老がいう「泣きに行っていた」ということです。

翻って見ると、人それぞれ自分の癒し方、現状からの解放のやり方を持っていると思います。
私自身の場合を考えると、DVDによるミュージカル映画を見ること、落語を聞くこと、ロバート・B・パーカーの小説を読むことでしょうか。絵を見ることも好きです。数年前に国立近代美術館で見た「藤田嗣治」のパリ時代に描かれた裸婦の色の美しさは、まるで真珠のようでした。

「自分のことは自分が一番よくわかる。」とよく言いますが、「自分以外の人が抱くイメージ」と「自分が自分自身を理解しているイメージ」は、ズレが生じると言われています。
そのズレの存在に気がつくこと、そのズレの内容を認識できることが大切なのでしょう。
自分を客観視することは容易なことではありません。私自身も達成できているとは思いません。
ただ、自分のストレスに気付く、自分を解放してあげる(時に泣いてみる)、他人の意見や批評を受け入れてみることだけは、忘れないようにしたいと思っています。
こだわりも、わだかまりもなく、時に笑い、時に泣くことこそ人間の生きる証と思います。

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