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ファシリテーションって何?を感じさせてくれる「コンセンサス(直接民主制@ウォール街占拠)」


まだ記憶に新しい「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠せよ!/以下はOWS)」というムーブメント。以前ファシリテーター吉崎は、合意形成の手段として使われている「General Assembly(全体集会の意/以下はGA)」の詳細をレポートしました。(その記事はこちらから

今回ご紹介する映像では、OWSにおける全体集会(GA)の様子や運営方法、参加者同士が堅持しようとしている合意の理念が解説されています。

その言葉をかみしめると、ファシリテーションの根底に流れる哲学ファシリテーターとしての在り方(How to be)が理解できると思います。また、ハンドシグナルや人間マイク、スタック表の取りまとめ、GAとワーキンググループとの協働の仕組みは、大規模集会の運営や場づくりへの貴重なサジェスチョンになるでしょう。

以下はファシリテーター吉崎がチョイスしたコメントです。

We amplify each others voices so we can hear each other. There is no hierarchy. お互いの声を増幅させ、皆の声を聞きあおう。ここはタテ型社会ではありません。

「タテ型社会の頂点にいる人が、我々を支配している」という主張から、OWS運動では代表者選出による話し合い(トップダウン式)を取り入れていません。その仕組みこそが、自分たちが否定している「タテ型社会(ヒエラルキー)」そのものだからです。

People come to a consensus meeting in the attitude of, I want to make a decision that everybody is with. I want us to all agree on something. 参加している人たちが望んでいるのは、誰もがよいと思える合意に達すること、その決定の過程に参加すること。

「過程(プロセス)への関わり」は、プロセスデザインを考える上での基本となる考え方です。参加者の関わり方、関わり度合いをファシリテーターは常に注視しなければなりません。

It’s messy, it is complicated and it’s slow sometime, but you have to be willing to take that on. It is in the nuance of things, in the deep hashing out of things, where every feels represented and heard.意見が分かれて、複雑で、時間がかかることもある。でも、それを了解して参加しないといけないわ。真意は言動のニュアンスにあって、とことん話し合わないと出てこない、耳を傾けあう環境でないと出てこない。

「話し合う」行為もいろんな深度があります。深い合意を目指すのであれば、粘り強く、対話を進めなければなりません。その希求が「真意は言動のニュアンスにあって…」を感じ取れるんだと思います。また、参加者が「話し合いのグランドルール」(例:時間の消費<話し合う行為)にコミットしていることが前提になることは言うまでもありません。

ファシリテーターの在り方は、それを目指す人自身が求め続けるものですが、ファシリテーター吉崎は参加者一人ひとりの主体性を認め、意思決定への参加と話し合いの創造性と生産性の向上に努めていきたいと思っています。

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ファシリテーター吉崎 2012年4月1日(日)

「どうしてマイクを使わないのか?」という質問がありました。
映像の公園は、ニューヨークのズコティ・パークだと思います。市の規則で拡声器の使用が認められていないようです。無視して拡声器を使用することで、排除の口実を作らせないために、映像にあるような「人間マイク」の手法を取り入れたようです。
ハンドシグナルもそうですが、連帯を強めるツールになっています。

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