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「寛容の世界」多田富雄さんのメッセージから繋がった古代ローマの理想「クレメンティア(寛容性)」

2010年6月24日夜のNHK総合「ニュース7」で紹介された故多田富雄(世界的免疫学者であり文筆家 1934-2010)さんのメッセージに衝撃を受けました。

「長い闇の向こう側に希望が見えます。寛容の世界が広がっています。」

2001年に講演先で右半身不随となり、その後懸命なリハビリを続けられた多田さんですが、今年4月21日に前立腺がんでお亡くなりになりました。先のメッセージは亡くなる少し前に、目の動きだけで入力できる特殊な機械を使い、多田さんが残されたメッセージです。

「寛容」とは免疫学でよく用いられる言葉だそうです。対になるのは「排除」。どちらも異物から体を守る働き、免疫反応です。異なるものに対して、徹底的にやっつける、無かった状態にする免疫反応が「排除」ですが、異なるものを一旦受け入れ、共存共栄を図ろうとする免疫反応を「寛容」と言うそうです。

ファシリテーター吉崎は「寛容」と聞いて、古代ローマ帝国の将軍ユリウス・カエサル(英ジュリウス・シーザー)の政治信条「クレメンティア(寛容性)」が思い浮かびました。
それが具体的にどんな政策だったかというと、征服した民族の文化、慣習、宗教を認める事でした。結果として敵を同胞とし取り込み、ローマ帝国の支配領域を広げて行きました。
これは当時の常識であった「勝った者は何をやっても許される」という考え方と真逆をなすものです。これにより古代ローマ帝国は、その高い寛容性(クレメンティア)をもって、ヨーロッパという国の基本を築いたと言われています。

個人や組織が様々な課題や困難、葛藤に直面したとき 、その対象や前提を「排除」するか、「寛容」するか大変重要な問いであり、分岐点です。
ファシリテーター吉崎は多田先生の意志に共感し、ファシリテーションを通じて「寛容の世界」を目指していきたいと思います。

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