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Webを活用した「ふるさと納税によるファンドレイジング」ってすごい!

C.Boltanski リネン

C.Boltanski リネン

東京23区を上回る広大な越後妻有地域(十日町市、津南町)に、38カ国・地域のアーティストが350点以上の作品を展示する日本最大級の野外現代アートフェスティバル「大地の芸術祭(ECHIGO-TSUMARI ART TRIENNIAL 2009)」(7/26から9/13まで)をご存知ですか?

2000年の第1回目、広大な野山や集落、街、廃校などにインスタレートされた作品を目の当たりにした時、そのスケールの大きさと質の高さに、ファシリテーター吉崎は腰が抜けそうなくらい感動したことを思い出します。

今回ご紹介したいことは、このイベントの素晴らしさではなく、先進的な「ファンドレイジング(資金調達)」の仕組みです。

思えば第1回目より「大地の芸術祭」は資金調達についていつも苦労されてきたような気がします。(今回も総事業費が約6億5000万円)
そこにプロジェクトの資金調達と広報を支援する「おおへび」として、第3回(2006年)より超一流の経営者であり、現代芸術に造詣と思い入れが深い福武總一郎氏(ベネッセコーポレション代表取締役会長兼CEO)が参画されました。

今回、その福武氏が発案したのが、ふるさと納税と電子決済を組み合わせた寄付金集めの手法なのです。
越後妻有サポートサイト」と名付けられた専用サイトは7/25に開設され、8/26日現在で2,500万円を超える寄付金を集めたとHP上で報告しています。

福武氏がアイディアを出し、株式会社イクリプスの日野水穂社長が企画・構築したこの取り組みの特徴として以下のことが挙げられています。

  • ふるさと納税でクレジットカードによる電子決済を可能にする
  • アート作品を指定して振込ができるようにする
  • 寄付した人たちが交流できるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を用意する

福武氏とすれば、数十年かけて妻有地域の里山を現代芸術の聖地にしようという取り組みに対して、長期的な物心両面の支援とPCや携帯を通じた利便性やネットワーク性の両方を一度に解決できる手法を見つけたとのことでした。
認定NPO法人くびき野NPOサポートセンターで理事を務める会議ファシリテーター吉崎としては、ひろく寄付金を集めて、NPO団体が実施する公共性公益性の高い事業に助成する「くびき野ぐるぐるファンド」の企画と運営に携わってきました。
今回の「ふるさと納税」を利用した「資金調達(ファンドレイジング)」はまったく新しい手法として大変興味深い事例でした。大いに参考にさせていただきます。

福武地域振興財団が運営する「ふるさと納税応援サイト」はこちらから

内閣府による認定NPO法人に関するあらましを紹介したページはこちらから

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ファシリテーター吉崎 2009年8月27日(木)

8/27の新潟日報朝刊に「大地の芸術祭中間来場者数人気上昇 前回比4割増」という記事が掲載されました。
開幕してから22日間で約14万4,200人が訪れたそうです。これは前回に比べ4割増だそうです。
主催者はその要因として、1、お盆休みの時期とかさなった。2、新作が好評でリピーターが多い。3、高速道路1,000円の効果と分析しているようです。
前回(2006年)の最終入り込み客数は約35万人。主催者は前回を上回るべくPRに力を入れて行きたいと語ってました。

あの圧倒的な自然の中にあるアート作品を是非感じてみて下さい。

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