会議では意見らしい意見が出なかったのに、会議後の懇親の席で活発な意見交換がなされている・・・どなたにでも思い当たる光景ですね。
会議前や後のロビーでの会話、飲み物を手にしての雑談、喫煙所でのちょっとした情報交換など、本番の会議よりは本音や核心に迫る情報交換が交わされていることがあります。
そのような「カジュアルな場」で活発に交わされる会話がより創造的で、自発性の高いものだということに着目した米国人アニータ・ブラウンとデイビット・アイザックスが開発したのが、ワールドカフェ形式会議理論です。
ワールドカフェ形式会議理論は、集まった者たちの無条件の対話をベースに組み立てられています。
具体的には、
- 会場をカフェテリアのような雰囲気に仕立てます。4人がけのテーブルとテーブルクロスに見立てた模造紙数枚、サインペンは必ず準備します。その他は予算とスペース、遊び心にお任せします。(お茶、お菓子、BGM、アロマ、お花 etc)
- 参加者はなるべく知り合いのいないテーブルに座ることを勧められます。席に着いたら簡単に自己紹介をします。
- 20分を1タームとして、4名が自由に会話し、自由にテーブルクロスにあたる模造紙に書き込みます。
- 次のタームに入る前に、そのテーブルでどんなことが話し合われたかを全員でふりかえります。4名の内1名だけを残し、3名は別々のテーブルに移動します。
- 次のタームが始まると1名だけ残った人が、前タームで話し合われたことを新しい人たちに説明します。また、別々のテーブルからやってきた人は、それぞれ自分たちのテーブルで話し合われた内容を紹介します。
- これを任意の回数実施します。
想像して下さい、「40名の参加者が全員で60分話し合った内容」と「40名が10テーブルに分かれて3ターム話し合った内容」の質と量の違いを。
ファシリテーター吉崎は、クライアントさんの要求に合わせて、ワールドカフェ形式にさまざまな手法をミックスさせながら創造的な会議の場をご提供致します。
attension ここに記したことはファシリテーター吉崎が閲覧者のために編集したものです。もっと詳しい内容やもっと具体的な活用方法等は直接お問い合わせ頂くか、ご自分で学習されることをお勧めします。
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