新潟県では「地域活動体験コーディネーター設置事業」が昨年より始まり、県下のNPO中間支援組織4団体(都岐 沙羅パートナーズセンター、新潟NPO協会、中越 復興市民会議、くびき野NPOサポートセンター)に8名が配置され、各地で活発に活動 しています。
この場合の「地域活動体験コーディネーター」とは、新潟県内で活動する、主に小中学校の子ども達と地域のNPOとを繋ぎ役を指します。
各地域のNPO団体が取組んでいる活動と、学校の総合学習のニーズを把握し、コーディネートすることで、子どもたちの地域活動体験を促進させ、「地域の人やモノ・コトとの絆づくり」や「社会参画への促進」を目指しております。
この事業のように、学校の機能や付加価値を地域や市民団体との連携で高めて行こうとする取り組みは、社会教育分野の大きな流れでもあります。(文部科学省の「学校支援地域本部事業」など)
ファシリテーター吉崎は、昨年は上越市教育委員会の「学校ボランティア・地域コーディネーター研修(全4回)」を行いました。今年も学校と地域の連携をテーマとした研修を受託し、何かご縁を感じております。
ファシリテーター吉崎がご提案させていただいた研修テーマは「顧客創造とサービスの商品化」です。「マーケティング」と「イノベーション」という視点からプロセスデザインを構築しました。「マーケティング」については現状分析を3Cの視点からしっかり行い、コーディネーターがテリトリーとする地域の顧客像を明確にしてもらいました。その後「イノベーション」として、その顧客にどう対応していけばよいかという改善措置(サービスの商品化)を考えていただきました。
6時間半に及ぶ研修となりましたが、主催者ならびに参加者の満足度が高く、プロセスデザイン及びファシリテーターとして関わった私も嬉しい限りです。
研修の模様は「地域活動体験コーディネーター日記」というブログでレポートされております。よろしかったらご覧下さい。(参加者による研修レポートはこちらから)
以下「ふりかえりシート」より転載
「地域体験コーディネーター研修会」の満足度を5段階評価でご記入下さい。
レベル1/0人、レベル2/0人、レベル3/0人、レベル4/2人、レベル5/6人
今回の研修成果を仕事で活用できそうですか?
活用は難しい/0人、どちらかと言えば活用は難しい/0人、活用できるかもしれない/0人、自身の努力次第で活用することが出来ると思う/6人、すぐに活用することができる/2人
「活用できるかもしれない」以上に◯をされた方は具体的な活用イメージを、「どちらかといえば活用はむずかしい」以下に◯をされた方は、その理由をお書き下さい。
- KPT イベント・活動 見直し時、活用
- 本当に自身の努力次第!
- 動くべきことをToDoリストでまとめたので、それを実践していきます
- 目的の明確化や活動のプロセスを整理できた、すごく参考になる手法でした
- 考え方(ロジカルシンキング)は何でも使えると思いました
- 今までの事業をブラッシュアップできそうです
- 自分が活動していく目標に向かうための方法として
- 会議を動かす立場としても今日のファシリテータを活かしたいです
今日のセミナーを受講して良かったと思うことは…
- 新たな手法・考え方が参考になります
- 今年度の目標、目指す所が明確になった
- いっぱい考えた、整理できた、outputできた
- 昨年度、十分とは言えなかったことをきちんと対面でき、解決の道すじを見出せた
- ふりかえりとビジョンができた
- 自分のやってきた成果・課題がしっかり見えた
- 自分の課題見つけることができた
- 自分の課題点が見えた気がするので、もっと明確にしていきたいという思いが生まれました 何がつかんだ気がします
今日のセミナーを受講して残念に思うことは…
- 個々の時間が短いため、把握しきれない部分、もう一度ふりかえってみます
- もっと時間があったら〜、もっと考えも深く、納得し、決定できたのになー、もうひといき!!自分のパワーを出したかった
- 難しい言葉、初めて聞く言葉があり頭がついていかなかった
- 自分の思考力…
- 時間にルーズだった(自分が)
- 「私はこんなときこうしたよ」というような情報交換もしたかったです
その他気がついたことをお書き下さい。
- ありがとうございます。吉崎さんにおねがいしてよかった
- 他エリアと一緒に研修し、新しい刺激もあり、今年度また頑張れそうです!ありがとうございました!!
- とても大変でしたが達成感がありました、ありがとうございました
- 頭がパンクしそうです
- ロジカルシンキング・PDCAサイクル・問題解決など、すべてのコトに対する考え方は一緒だと感じました
- カタカナが多かったので、ついていけるか心配したが丁寧な説明で助かりました
ファシリテーター吉崎のふりかえり
今回の参加者はすべて非営利組織で働く方々でした。非営利組織は一般企業と違い、事業よりも運動に力を入れる傾向があります。強調しすぎた場合、理念の押しつけや押し売りになります。
「顧客創造とサービスの商品化」というテーマを選んだ理由は、そんな非営利組織が抱えるジレンマに由来します。
徹底的に自分の活動と活動地域のお客様を分析することで、打開策が見出せると仮説を立てました。
私の仮説は間違っていなかったとわかりましたが、今後もこのプログラムに磨きをかけたいと思います。
参加者の皆様、そして主催者の皆様方おつかれさまでした。