- 2013年7月24日(水)
- カチラボのセミナー情報
2013参院選が終わりました。今回の投票率(52.61%)が戦後3番目の低さという報道に軽いショックを受けているファシリテーター吉崎です。
こんな仕事をしていますが、熟慮に熟慮を重ねて投票したという経験がありません(たぶん、この10年くらいは…)。原因はいくつか考えられますが、経済的合理性がゆえの合理的無知(rational ignorance:知る為のコストと知ることで得られるメリットを天秤にかけて、知ることを合理的に放棄してしまうこと)が一番大きいかもしれません。この合理的無知が災いして、「一般の国民は、通常、公共的な政策課題に対して意思決定できない」と専門家は考えています。
そんな「合理的無知」を乗り越え、公共的な課題に対して個人の意見形成を試みるのが、今回ご案内するセミナーです。バックボーンとして、昨年8月にエネルギー政策の「国民的議論」の一環として採用された「討論型世論調査(Deliberative Polling)」手法をもとにプログラムを作ってみました。
実は、昨年の8月4日〜5日と開催された「エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査」ですが、ファシリテーター吉崎は、小グループ討論会(R Group)の司会者(モデレーター)として関わっておりました。そんな経験を活かし、今回のセミナーではその資料を活用したいと思っております。また、大きな社会問題となった「2030年の原発依存率」に関する結果やその後扱われ方、運営上の様々なお話等も含めて意見交換させて頂こうと考えております。
日時 | 平成25年8月4日(日曜日)14:00~17:00(受付開始13:30) |
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会場 | 上越市町家交流館 高田小町 多目的ホール (新潟県上越市本町6-3-4 TEL025-526-8103) |
定員 | 20名 |
参加費 |
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お申込方法 | お名前、連絡がとれる電話番号、メールアドレス、職業または活動分野を本文に明記し、以下のメールアドレスにお申込ください。yosizaki@haneuma.net |
主な内容 |
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その他 |
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開催間近なご案内となり恐縮ですが、ご興味ご関心のある皆様のご参加をお待ちしています。
討論型世論調査(Deliberative Polling)は、スタンフォード大学のジェームズ・フィシュキン教授が考案し、94年以降世界20カ国以上で70回を越える実績がある(日本では行われた正式なDPは6回)。そのプロセスは、まず無作為に選ばれた人を対象に世論調査を実施。回答者の中の希望者による「討論フォーラム」を開催し、参加者には適切な形で情報が提供され、小グループによる討論会(訓練されたモデレーターのしたで)と全体会儀(専門家への質疑)で参加者個人の意見形成を促す。討論フォーラムの最初と最後でアンケートを行い、最初の世論調査から都合3回の回答の変化を見る調査手法。一般の世論調査とは異なり、バランスのとれた資料を読み、他の参加者との意見交換や専門家への質疑応答を経た上での意見形成を調査するのが特徴。
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- ファシリテーター吉崎 2013年7月27日(土)
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(自己レスです)
お会いした方から「なんだか難しそうで躊躇します…」なんて言われました。話し合いがうまくいかない原因のひとつに「情報(知識)」の偏差が大きいことが上げられます。
課題に対して情報(知識)をたくさん持っている方(グループ)は、話し合いを有利に進めることができます。しかし、そうじゃない人(グループ)には不満と不信が残ります。通常の話し合いでは、「バランスのとれた情報」の部分を「現状把握/現状分析」として話し合いで導きだしていきます。今回のような社会問題の場合は、資料というかたちで提示することにより、情報の偏りやバラツキ、論点の整理を行うことになります。
お気づきのように、皆さんから掛け離れた手法ではありません。身近な課題や話し合いに応用可能な基本中の基本のやり方なのです。
- 田中 しのぶ 2013年8月1日(木)
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会社員(事務職)
私にとって、興味深い内容の勉強会です。
楽しみにして、お伺いします。 - 小西明彦 2013年8月2日(金)
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・8/4、申し込みます。
・ちいきづくり
・討論資料、プリントアウト希望します。よろしくお願いします。
- ファシリテーター吉崎 2013年8月2日(金)
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小西さま
お申込みありがとうございます。
資料はレターパックライトで会社宛に発送いたしました。
宜しくお願いいたします。 - ファシリテーター吉崎 2013年8月2日(金)
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田中さま
お申込みありがとうございます。
お気をつけておいで下さい。