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パネルディスカッション形式会議で、リアルタイムにファシリテーション・グラフィック 

dsc00838 去る7月12日、新潟県上越市板倉区の板倉コミュニティプラザ・市民ホールにて「みんなで考えよう 板倉のこと 板倉まちづくりフォーラム」が開催され、ファシリテーター吉崎がファシリテーション・グラフィッカーとして約2時間のパネルディスカッションをサポートさせていただきました。

このフォーラムは民間、行政、中間支援団体の代表者5名が出席し、それぞれの活動を通じて感じる「地域の現状と未来、恊働の在り方」について意見を述べ合う「パネルディスカッション形式」です。

ファシリテーター吉崎が参加した経緯

このお手伝いの切っ掛けは、フォーラムのコーディネーターであり、私が理事を務める「認定NPO法人くびき野NPOサポートセンター」の理事長である秋山三枝子さんからの依頼でした。
秋山さんのプログラムデザインは、
「恊働へのアクションが生まれるような発言を引き出すこと」が成果イメージあり、その為にはコーディネーター自らがパネラーが話された内容をリアルタイムでキーワード化し、その「言葉」をテコにディスカッションに持っていくというスキームです。
7/10夜、進行について相談されたファシリテーター吉崎は、フォーラム全体を通して「ファシリテーション・グラフィック(議論の見える化)」することで、「恊働への生成的な発言」が生まれる議論を後押しする、と提案いたしました。
その提案を秋山さんが快諾し、主催者様からご承諾いただいたことで、今回のような「無謀なお手伝い」が実現するに至ったわけです。(私自身が引くに引けなくなったかもしれません 笑)

なぜ「無謀なお手伝い」なのか?

経験のあるファシリテーターならもうお分かりですね。ほとんど打合せ無しで2時間のパネルディスカッションをファシリテーション・グラフィック(会議の内容を記録すること)する無謀さを。理想的なプロセスとしては、

  1. 主催者との間で、テーマや成果イメージについて共有化し、出席者にもインタビューして予めどんなことを話すかを掴んでおく。
  2. すべてのパネラーから聞き取りが済むと、主張の違いや関係性みたいなものが明らかになるため、議論の広げ方や深め方に対して仮説を立ててみる。
  3. 会場の広さやホワイトボード、壁の状態(マスキングテープが使用できるか否か)をチェックし、主催者とも相談しながら、物理的にファシリテーション・グラフィックがどこまで可能か調べる。
  4. 与件事項が揃ったところで、全体のプログラムデザイン(議論を深め、広げるスキーム)を含めて、全体と部分を再チェックする。必要に応じてグラフィッカーを増やしたり、サポーターを増やしたりという改善を施す。

今回、私は模造紙8枚をリアルタイムで書いていきました。
2時間で8枚が多いか少ないか?という問題ではなく、どれだけ的確に発言を受け止めているか、発言の本質を見極め他の発言と関連づけられているか、パネリスト間のスタンスの違いを明らかに出来たか、聴衆の理解を手助けしたか等々という「質」に対する課題が見えてきました。
これは報酬をいただくのだから「高品質」、いただけないから「この位にしておこう」というものではなく、あの条件の下で最善を尽くせたか否かという自分自身のこだわりに対してのことです。(ちなみに今回は理事としてのプロボノで無報酬です)

ファシリテーターをめざす方へのアドバイス

ファシリテーションは本を読んでも身に付きません。頭で理解することと体で感じることはまったく違います。

ファシリテーター吉崎は「話し合いの現場がファシリテーターを育てる」という立場です。今回の「無謀なチャレンジ」もそういう真剣勝負の場に自分を置くことで、自分自身が気付くこと、磨かれるものがあると思い(無謀な条件下でも)参加させていただきました。
要するに、私自身も努力をし続けなければ「会議ファシリテーター」としての「カン」が鈍ってしまいます。

ファシリテーターをめざす方は、進んで議論の中に身を置き、葛藤や協調、融和の渦の中心で空を見上げてみることをお勧めいたします。

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