- 2009年5月16日(土)
- ヨシザキのつぶやき
5月15日付けの新潟日報に興味深い記事が掲載されてました。
新発田市の小中学校全34校で、2009年度から始まった「日本語」授業。和漢の古典や詩歌の朗読・暗唱などを通して、日本語への理解を深め、豊かな自己表現力と郷土に誇りを持つ心をはぐくむのが狙いだ。同教科の導入は東京都世田谷区に次いで、全国でもまだ2例目。市教育委員会や学校、教諭にとって大きな挑戦となる。
記事は、07年度からこの「日本語」授業を小中学校全95校で実践している世田谷区教育委員会の若井田教育長のインタビューが掲載されています。
NHK教育の「にほんごであそぼう」や斉藤孝氏の「声に出して読みたい日本語」にはじまり、最近では安岡定子氏の「こども論語塾」など「日本語表現」に絡む取り組みが盛んな印象があります。
言葉によるコミュニケーションは、すべてのコミュニケーションのベースです。記事にも「考える基盤」であり「表現の基盤」とあります。全くそのとおり!
しかし、ほぼ100%近い人が「日本語」を話せるため、これまで教育においては「コミュニケーションの手段としての言語教育」に力を入れてこなかったように思います。
具体的には、気持ちを表現する言葉、情景や様子、状態を表現する言葉を身につけることが大切だと思います。
「以心伝心」や「和を持って尊しとなす」、「言わずもがな・・・」など非常に濃密な間柄だけに通用することをビジネスや交渉の中で自分の考えを通すのに使う人がいますね。
そんな表現を多用して会議や交渉を結論づけようとする人がいた場合、ファシリテーターの私は見過ごすことができません。
理解や解決の可能性を排除するような結論付けは、他の参加者のモチベーションを著しく下げてしまいます。
私もこの「日本語授業」に個人的に応援していきたいと思います。
よろしかったら新発田市方面の方、このテーマについてフィードバックお願いします。