- 2014年3月23日(日)
- ヨシザキのつぶやき
日本で7回目となる討論型世論調査(Deliberative Polling)が2014年3月15日に札幌市で開催されました。(詳しくはこちらから)討論型世論調査(以下DP)は、無作為抽出された札幌市民が一同に会し、バランスのとれた資料に基づき、2回の「小グループ討論」と2回の全体会議の前後にアンケートに回答し、意見や態度の変化をみる調査手法です。(DPの仕組みは左の資料をご覧ください)
ファシリテーター吉崎利生はBグループのモデレーター(司会者)として13名の皆さんをサポートしました。
今回のDPは「雪とわたしたちのくらし」と題して、札幌市が抱える「雪問題の現状」と「これからの雪問題の対策」をテーマに話し合われました。 雪に関する問題は、札幌市が毎年実施している「市政世論調査」の35年間、市政に関する要望の第1位となっているそうです。(2009年は除く)
「討論資料」を読めば読む程、寒冷地であり大都市である札幌市が抱える雪問題は、財源不足や事業者の現象、市民の高齢化や人口減少といった社会問題を反映していることに気がつきます。今回のDPは政令指定都市での初開催であり、初めて市民生活に密着したテーマを扱ったものでした。
当初、参加される皆さんは現状の雪問題に対して「札幌市へのクレーム大会」になるのではないかと危惧しましたが、ファシリテーター吉崎利生が受け持ったBグループの皆さんは、除雪/排雪の苦労や現状について非常に和やかに意見交換をされていました。雪国ならではの共同体意識なのか、過去のDPに比べて落ち着いた雰囲気だったと感じました。
今後調査結果が発表されると思いますが、これを機会に札幌市の皆さんが雪問題を受け止め、考える機会が増えることを期待したいと思います。またファシリテーター吉崎利生は、地域の社会問題について「意見交換できる場づくり」を進めていく必要性 を強く感じ、DPやDPの基となる「話す/聴く/考える」機会を創っていこうと思いました。
「雪とわたしたちのくらし」討論資料と実施アンケートは、以下のページにアップされています。
http://www.city.sapporo.jp/somu/shiminnokoe/dp/index.html(こちらからリンク)