- 2010年10月3日(日)
- ヨシザキのつぶやき
皆さんは「4QS(フォークス)」という言葉を聞いたことがありますか?
「4QS(フォークス)」とは、「The Four(4つ)Question(問題)Strategy(戦略・戦術)」の略称で、Cothron,j.hらが2000年に提唱した「子どもの疑問を科学的に検証可能な問題に高めるための指導方略」を指します。日本では上越教育大学の小林辰至教授や長崎県立長崎明誠高等学校の永益泰彦先生らが研究を進め、生徒・児童向けの「仮設設定ワークシート」を開発し、教育現場での活用を推進されているようです。
10月1日付けの地元紙「上越タイムス」に掲載された記事によると、理科の研究指定校になっている妙高市立新井小学校で、「4QS(フォークス)ワークシート 新井小学校バージョン」を使用した5年理科の公開授業がありました。もちろん上越教育大学の小林辰至教授とのコラボレーションです。
ファシリテーター吉崎は、早速上越教育大学の小林辰至教授のHP(こちらからリンク)におじゃましてみました。
小林教授のHPでは、「4QS(フォークス)」の考え方をもとに開発した「仮設設定ワークシート」の雛形と今回の研究授業の為に作成した妙高市立新井小学校版の4QSシートをダウンロードすることができます。
ご興味のある方は是非ダウンロードしてみましょう。
同じくウエッブ上では、この件に関する永益泰彦先生のリポート(高等学校生物における科学的探求能力育成に関する指導法の研究)が公開されています。
上記のリポートから「4QS(フォークス)における4段階の問い」を引用いたします。
- STEP1 独立変数を抽出する段階(実験材料や変化させる要因を見つけ出す段階)
- STEP2 従属変数を抽出する段階(独立変数に影響を受ける要因を見つけ出す段階)
- STEP3 独立変数の条件設定(独立変数を細かく設定する段階)
- STEP4 従属変数の数量化(従属変数を数や量で表す方法を考える段階)
独立変数とは変化させる要因。従属変数とは独立変数の影響を受ける要因
最初、この4つのSTEPを見たファシリテーター吉崎は、まるでチンプンカンプン。
しかし、両氏が開発した「仮設設定シート」や小林教授が関わった「新井小学校バージョン」を自分なりに試してみると、その有効性を感じることができました。
私はこれを企業や団体の課題解決の現場に応用できないものか模索しております。
早ければ10/17の新潟市でのセミナーでご紹介したいと思っております。お楽しみに!