- 2010年4月7日(水)
- ヨシザキのつぶやき
唐突ですが、このセミナーを通じてファシリテーター吉崎は「“主張する技術”が、人生を求める方向へ誘ってくれる」という可能性をたくさん感じました。大げさかもしれませんが、たまたま立ち寄った書店で出会った一冊の本の中に、生涯を通じて必要なコミュニケーションスキルが記されてあったのです。(本とは大庭コティさち子著「考える・まとめる・表現する〜アメリカ式主張の技術〜」NTT出版刊)
アメリカでは、幼稚園から12年生まで一貫して「考える/まとめる/表現する」ことを学ぶそうです。なぜならば「何をどのように考えたか」を他者に伝え、分かち合える(説得できる)ことこそが、生きていく上で重要であるという理念があるからです。
多文化共生社会の中で、自分の主張(考え方)を理解してもらう為には、「わかりやすい文章構造」や「興味を引くテーマ設定」、「読みたい、聞きたいと思わせるようなティーシス(Thesis:論題)づくり」が重要になってきます。
私が感心したのは、「考えること/まとめること」を支援する(ファシリテートする)ツールが用意されていることです。それは「Thinking Map(登録商標です)」といい表されています。とってもシンプルなマップたちですが、アイディアを引き出し、つなげ、整理し、新しいアイディアに構築することをサポートしてくれる力強いツールなのです。
幸運にも大庭コティさち子さんと翌日面談する機会をいただきました。
偶然書店で手に取り衝撃が走ったエピソードから、すぐにThinkingMapをワークショップやセミナーで活用した事例のご紹介、地方都市(新潟県)でのファシリテーションや参加型会議、総合学習の現状や未来等について、さちさんと幅広く意見交換できたことはたいへん嬉しいことでした。
さちさんからは、今後ともアメリカの良いところをどんどん日本に紹介したいという思いを、私からはファシリテーションを通じて「何を学ぶ」よりも「どう学ぶ」かを、すべての年代の方々の為に支援していきたいという思いを交換し、約1時間の面談が終わりました。さちさんとは、メールやtwitterを通じて今後とも情報交換をしていくつもりです。交流の成果は、カチラボセミナーや私がファシリテーターとして関わる現場でお返ししてまいります。お楽しみに。