- 2009年8月30日(日)
- ヨシザキのつぶやき
魚沼市上条コミュニティ協議会発足総会での記念講演会の講師として、8/23に魚沼市守門開発センターにおじゃましてまいりました。
演題の「みんな やらない まちづくり 〜3年後のいきいき上条づくりをめざして〜」は、私が当事者として、またはファシリテーターとして、経験、体験、実践してきた地域づくり、まちづくり、NPO活動から感じたこと、考えていることを上条コミニティ様向けに書き下ろしたものであります。
お話しさせていただいた内容は以下の通りです。
- どうして「みんな やらない」のか? 時代の変化→行政の3つの限界(財政、人材、継続)と地域の限界(少子高齢化、合併による帰属意識の変化、個人優先)
- どうすればよいか? 「お任せ型」自治から「持ち寄り型」自治へ転換する
- みんなは(全ては)やらないまちづくり 地域コミニティの資源は有限である→的を絞る、目標を決める、取り組む順番を考える
- みんなでやらないまちづくり できる人ややりたい人(プレーヤー)に活躍の場を与える。活動できない人、やりたくない人は応援(サポーター)にまわる
- みんながやらないまちづくり 自らを知り、強みをこだわることで、よそには真似のできない地域づくりができるのでは?
- まず何をすればよいか? 地域課題の現状把握→プレーヤー会議→行動計画づくり→アクションというコンテンツ毎のサイクルをなるべく早くまわす。
- ある地縁型NPOの活動事例をご紹介 すべて成功させることではなく、大事なときに頼りになる3割バッターをめざす活動が重要
国が小さな市町村を合併させて自治体としての基礎体力を上げさせようとしたのと同じ理由で、各地の自治体は中学校区単位でコミュニティ協議会(町内会を複数結集させたもの)を立ち上げさせる傾向があると思います。いわゆる地縁型コミュニティです。
しかし、高齢化や帰属意識の低さ、個人主義的な考え方が横行する現在では町内会(地縁団体)を運営することが難しい時代だと思います。
わたしは地縁型コミュニティとテーマ型コミュニティ(目的目標といったコンテンツを中心とした団体 例:環境保全、子育て支援、高齢者支援などのようなもの)の連携や融合こそ、「持寄り型」自治の重要なファクターだと思っています。
参加と対話を旨とするファシリテーションは、人と人や団体と団体とを結びつけることに寄与できる考え方、手法です。
魚沼市上条コミュニティ協議会での経験は、私に地縁型コミュニティの大切さを再認識させてくれるものでした。今後とも様々な地域づくり、まちづくりに関わって参りたいと思います。
よい機会を与えて下さった上条コミニティ協議会の皆様方に感謝申し上げます。
ありがとうございます。