自分のことを「ファシリテーター吉崎です」なんて言っているわりに、「ファシリテーターって何する人?」なんて率直に尋ねられるのが一番困ります。
どうしてか?
- 質問された方のバックグラウンド(知識や経験、職業、価値観など)がわからないことが多い。
- わからないため、その方に合わせた答え方を即座に見つけることができない。
- 焦ると思わず専門用語を使って説明してしまい、墓穴を掘ってしまう。
こんなところです。
例えば、「私はインストラクターをやっています。」と言えば、「何のインストラクターなんですか?」と返され、「水泳なんです。子供達に教えています。」と説明すると凡そ理解してもらえるでしょう。
「ファシリテーター」も同じなのです。
「私はファシリテーターをやっています。」
「なんのファシリテーターなんですか?」
「会議全般です。とくに利害関係がめちゃくちゃになっている会議が得意ですね。」
「へぇ、たいへんですねぇ。」
「たいへんですが、うまく流れたときに感謝されるのがうれしいですね。」
といった感じでしょうか。
お気づきのように「ファシリテーター」とひと口に言っても活動する分野によって求められることが違います。しかしファシリテーターとしての在り方は変わりません。
- ファシリテーターは教えません。ファシリテーターは「支援者」です。ファシリテーターは参加者といつも共にあります。だから指導者ではなく、支援者なのです。
- ファシリテーターは「参加の場」をつくります。そのためにいくつかのことを工夫します。参加の場をつくるメリットは、参加者の関わる力、モチベーションを引き出すためです。
- ファシリテーターは参加の場を「創造の場」にもするべく、様々な工夫を施します。創造の場をつくる理由は、テーマに対して多様なアプローチを試みてもらうためです。
- ファシリテーターは、事前にゴールまでのプロセス(過程)を参加者に提示します。そしてそのプロセスに対して同意をいただきます。すべて参加者に主体性と自律性を持っていただきたいためです。
ご理解いただけましたでしょうか?
ファシリテーター吉崎がお手伝いできる分野は、ビジネスやまちづくり、市民活動などの会議におけるファシリテーションです。また、音楽やリズム、体を動かすことを介在させたファシリテーションもお手伝いできます。
そして、すべてのファシリテーションの目的は、お互いの存在を認め合い、高め合うことです。それは組織やグループ、そのメンバーが、自ら考え行動できるように成長することに繋がると信じています。
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