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日本でいちばん大切にしたい会社 坂本光司氏in燕三条 講演会報告

平成21年7月9日、燕・三条地域リサーチコアにて行われた坂本光司氏講演会について、ファシリテーター吉崎が当日書き留めたファシリテーション・グラフィックをもとにご報告致します。

坂本光司氏の研究スタイル

坂本光司氏の研究スタイルは徹底的なフィールドワークがベースになっているそうです。6,300社におよぶ中小企業を訪問され、経営者や社員さんとの対話をもとに、その研究の中で見いだされたのが「日本でいちばん大切にしたい会社」の定義とのこと。ファシリテーター吉崎が受け止めた坂本光司氏の研究に対する「スタンス」は以下のようになります。

  • 自然の摂理、原理原則を大切にすべし、すべての答えは歴史の中にある
  • マクロとミクロを押さえよ! マクロとは統計調査、ミクロとはフィールドワークである
  • 問題の本質を見つめることから始めよ、現象問題に惑わされるな、本質問題を見極めろ

100年に一度の不況とは、現象問題?それとも本質問題?

次に坂本光司氏は、自動車業界の過去と現在の姿を統計調査を元にしながら分析し、今後の行く末を説明してくださいました。

  1. 自動車というものが国の統計調査に現れたのが昭和45年(高度経済成長の終わり)。当時の保有台数普及率は全世帯の約20%。現在の登録されている車の数…約8,000万台。
  2. 現在の日本の世帯数約4,600万世帯。一世帯あたりの人口2,6人/世帯。車を運転できる能力のある人だけで考えれば、一世帯あたりは約2人/世帯となり、4,600万世帯×2人=9,600万人となる。これって車の登録台数から考えた場合、一人に一台は普及していると考えられないか。
  3. 超成熟商品となった車は、7年に一度の買い替えが一般的。しかし、少子高齢化が加速度的に進む日本では、売れなくなるものあたりまえ。そして、消費者が車に対して抱く環境ダメージというイメージが急速に強くなっており、車選びにも反映されている。
  4. 以上のことから、「不況だから車が売れない」というのは現象問題にとらわれていることである。本質的な問題は「石化燃料に頼った車を生産し販売するというビジネスモデル」が通用しなくなったということである。

いちばん大切にしたい会社とは「5人に対する使命と責任」を果たしている会社

ここまでで講演時間の約3分の2くらいを消化してしまった坂本光司氏ですが、ダイレクトに心に届いてくる語り口は熱さを増して行きます。
企業の使命とは、幸福を念ずる、幸福を追求するための活動であると坂本光司氏は定義されています。その為には「5人に対する使命と責任」を果たすことだそうです。その5人とは以下のとおりです。

  1. 社員と社員の家族 (の幸福を念ずる、幸福を追求するための活動)
  2. 下請け企業(社外社員)とその社員、その家族 (の幸福を念ずる、幸福を追求するための活動)
  3. 顧客 (の幸福を念ずる、幸福を追求するための活動)
  4. 地域住民 (の幸福を念ずる、幸福を追求するための活動)
  5. 株主 (の幸福を念ずる、幸福を追求するための活動)

驚くべきは「株主」が序列のいちばん下にあたること。
坂本光司氏曰く「全ての商品、サービスは社員の心と体をとおしてお客様に提供されるんじゃないんですか? その社員さんが仕事や会社に対して不平不満不信感をもち、いつ首を切られるかおびえながら仕事をしている。そんな社員がいる会社の商品、サービスがお客様を感動させることができると思いますか?社員が会社と経営者の姿勢や理念に感動し、仕事に感動し、この会社に勤めていることに満足してこそ、商品やサービスに感動的な付加価値が生まれると考えるのです。」と。

ファシリテーターという視点から感じたこと

坂本光司氏の「5人に対する使命と責任」を聞いたときに、思い浮かんだことは「企業と社員との間の目的の共有化」です。
単なる労働とその対価の交換という関係性から、目的を共有する対等な関係性がベースにあると感じました。深い部分での「一体的な存在」、まさに「自己拡張」です。
「星の王子さま」にある、「大切なことは目に見えないことなんだ。」ということだと理解しました。やはり経営者の資質が一番大切だと改めて思い知らされた次第です。
よい講演会でした。企画してくださった社団法人燕三条青年会議所の皆様に感謝いたします。坂本先生、ありがとうございました。

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