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鎌田浩毅式「棚上げ・不完全法」で維持できる学習モチベーション

DSC01349今から2ヶ月前、大凡の方は「今年こそは…!」とやってみたいこと、成し遂げたいことを願ったことでしょう。
ところが…桃の節句も過ぎて年度末を迎える今頃、多くの方は「最初の挫折」を感じるのではないでしょうか。
ファシリテーター吉崎もそんな一人…でした。

今年の目標のひとつに「英語の本を読む」というものがあります。何を読みたいかというと…。
・ファシリテーション関係の学術書やレポートなど
・ロバート・B・パーカー作品の原書 とくに「初秋(early autumn)」
この目標を達成するために1月下旬から左記の本をアマゾンで購入し読んでおります。
しかし、これが挫折の連続…でもあきらめるのも癪だからと、克服のための知恵を探しました。

辞書引き学習法を試すが、モチベーションがガタ落ちに

あたりまえですが、表紙をひらけばすべて英語。いやいや開かなくても本全体がすべて英語で書かれています。ファシリテーター吉崎は、まず「辞書引き学習法」を試しました。「わからない単語の書き出し」、続いて「辞書で単語の意味を調べ」、「チェックしながら読み進める」というやり方です。

陰山英男先生の提唱する立命館式「辞書引き」学習法は小学生に効果絶大ですが、いい大人の私はモチベーションが下がる一方でした。なぜなら理解できない単語が1ページに30カ所以上あり、上記のプロセスを踏んだ場合、辞書を引くだけで1時間以上かかってしまいます。
また、単語の意味を書き出したのはいいのですが、上手く意訳できず苦労の割には内容に対する理解は進みませんでした。
また、年齢から来るハンディキャップ(細かい文字を見るのが辛くなってきております)も手伝い、モチベーションがなかなか上がってきません。

「3回音読法」を利用した「なんとなくわかる」ことの喜びがモチベーションを維持する

「辞書引き」をあきらめ、次に行ったことは「3回音読法」です。早い話、なるべく複数回同じ箇所を声にだして読むというやり方です。
音読することは大変(はずかしい…)なのですが、なんとなく意味が分かってくるという効果がありました。また「英語の本を読んでいるんだぞ!」という気分的な高揚感も感じました。(単純!)
「なんとなくでいいの?」というご心配もあるでしょう。ファシリテーター吉崎としては、何となくでもいいから、どんどん読み進めることで、本の中から新しい気づき刺激を得ることの方が大切だと思ってます。
そんな私の取り組みを裏付けてくれる学習法を発見しました。それは火山学者の鎌田浩毅(京都大学大学院教授)先生が紹介する「棚上げ・不完全法」です。

「棚上げ・不完全法」とは学習法にあらず、究極の時間活用法である

文科系の人が陥りやすいのが「完璧主義の落とし穴」なのだそうです。まさにファシリテーター吉崎が最初に試したやり方は、「完璧主義(をめざした)読解法」でしたね。結果として、理解は進まず、やる気もなくなりました。
鎌田先生の言葉をかりると…

「棚上げ法」や「不完全法」を実践することで、わからないことや、未達成なことがあっても、まず全体の把握期限内の完成を念頭に、一気に進むことが可能だ。細かいことを気にしないので、これは意外と気楽なものである。
不完全を許容できない文系の人間が、完璧を求めるあまり陥る「不安」の「底なし沼」にはまることもない。メンタル面においても優れた戦術といえるだろう。時間をうまく活用していくことができるのは、いい加減を「良い加減」で使いこなせる人だ。(web版プレジデント3/23配信の内容から抜粋/強調は吉崎によるもの)

鎌田先生は「日常カイゼンのコツ」として3つのポイントをご紹介してくださいました。

  1. わからないことは飛ばして進む
  2. 不完全になる勇気を持つ
  3. いい加減を「良い加減」で使いこなす

以上だそうです。私も心したいと思います。
ちなみに「A field guide of visual tools of using」は読み終わったらご報告いたします。

「棚上げ・不完全法」に関する鎌田浩毅先生の寄稿はこちらからリンク。

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trackback from ぱふぅ家のサイバー小物 2019年11月16日(土)

【我々はどこへ行くのか】やりなおし高校地学

地球のような巨大なものを考えるときは、『長尺の目』という大きなスケールで物事を見る必要があります。(288ページ)

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